ゾンビ (映画)

『ゾンビ』(Zombie Dawn of the Dead)とは、ジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画作品である。彼のファンたちは、この作品をして「ゾンビ映画の最高作」と評する。1978年公開。日本での公開は1979年3月。日本公開時のキャッチコピーは『肉をくれ!!もっとやわらかい肉を…』。

当時、無名だったジョージ・A・ロメロは、この作品をきっかけに「マスター・オブ・ホラー」として一躍有名監督となった。ヒットの要因としては、同じくイタリアのホラー監督ダリオ・アルジェントによる功績が大きい。彼はこの映画で製作の一部と音響効果、ヨーロッパ公開版の監修にも関わっている。彼がこの作品のヨーロッパ市場への橋渡し的な役割を果たしたことも特筆すべき点である。

「人間だった頃の習慣」で、巨大なショッピングモールに吸い寄せられるように集まるゾンビたちをアメリカ的巨大消費社会への鋭い皮肉として表したロメロ監督本人は、この作品に「一種のブラックコメディ」の要素があるという。


全米各地で、突如として死者たちが蘇り、生者を襲い始める。死者に体の一部を食われた者はゾンビとなり、新たに人を襲う。そしてゾンビの数は刻一刻と増え続けていた。

テレビ局に勤めるフランは、ゾンビが引き起こした大混乱で次第に機能が麻痺してゆく職場を放棄し、恋人のスティーブンと、彼のヘリで脱出する決意をする。

同じく、フィラデルフィア市警SWAT隊員のロジャーは、移民系の住民が死体の引渡しを拒否して立てこもるアパートに部隊で突入した際、ゾンビが生者を食らう地獄絵図を目撃し、世の終わりを実感。無差別殺人を続ける同僚隊員を射殺したピーターに、友人のスティーブンのヘリで都市からの脱出をもちかける。

水上警察が基地を放棄してボートで脱出し、高層ビルの電気も次々消えてゆく混乱を後にして飛び立った4人は、野原を死者がさまよい、ハンターと州兵の集団がおもしろ半分にそれらを射殺する光景などを見て終末感を深めてゆく。

食料を得るため、大型ショッピングモールの屋上にヘリを着陸させる4人。モール内には「生きていたころの習慣」でモールに集まったゾンビが多数入り込んでいた。彼らは最上階のフロアの一部だけ占拠して一応の安全を得るが、余裕の出たロジャーとピーターはモール全体を占拠しようと考え始め、実行に移す。

4人は大型トラックでショッピングモールの出入り口を塞ぐ事に成功するが、ゾンビをなめてかかっていたロジャーは作戦の途中にゾンビに噛まれる。その後4人はモール内の全ゾンビを皆殺しにし、モールは彼らのものとなるが、ピーターはロジャーの願い通りに、ゾンビと化して蘇ったロジャーを射殺する。ありあまる食料、衣料品や銃器を手に入れた彼らは一見平穏な日々を過ごすが、ロジャーを失い、行き場もなく、ショッピングセンターに閉じこめられた閉塞感といらだちが、残った3人の心を荒ませる。

だが、それも長くは続かなかった。ある夜、武装した略奪者と化した暴走族がショッピングセンターを襲撃し、彼らと共に大量のゾンビたちがショッピングセンターに雪崩れ込んで来た。フランを最上階に残し、ピーターとスティーブンは応戦するが……。


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